黒田藩柳生新陰流兵法

正統第十四代宗家

濱田正雄勢州

福岡県出身。

武号 勢州。

免許皆伝。古武道九段範士。

 

 福岡藩(黒田藩)52万石の礎を築いた天才軍師『黒田官兵衛』の末裔として、福岡藩武術師範家の家系に生まれる。

 

 幼少より類い稀なる才能を発揮し、黒田藩に伝わる関連流儀並びに各系統の皆傳允可を修め、黒田藩傳柳生新陰流兵法正統第十四代宗家を正式に継承襲名する。

 

 その後、日本伝統武道連盟初代会長に就任し、福岡藩の伝統芸能を守るべく、長年に亘り全国で後進の指導に務め、その生涯を伝統流儀の伝承に捧げた。

 

 昨今、流祖伝来の伝書内容から逸脱した目録を創作している会派、抜刀しか伝えない会派、失伝や誤伝が著しい会派が一部散見されるが、濱田勢州が伝えし柳生家信公の正伝新陰流は、抜刀勢法にとどまらず、三學、九箇、燕飛、七太刀、天狗抄、奥義太刀、奪刀法、二十七箇条截相に至る、柳生家の古目録に即した古伝技を墨守し、流祖伝来の古式の身勢、朱色の袋竹刀による組太刀稽古を古来から重んじ、今日まで正しくその伝が継承されている。

 

 第十四代濱田勢州が伝えし柳生家信公の正伝新陰流は、伝統流儀を大切にする熱心な弟子らの支援により、遠くはなれた関西の地に、いまなお、脈々と生き続けている。